越前は瓦作りに向いている良質な粘土が採集できることから、瓦産地として発展してきました。
地元の土を使うことで、運搬にかかるエネルギーやCO2の排出削減に繋がっています。
瓦屋根は他の屋根材と比べても耐久性が高く、長期間利用することが可能です。
現在主流となっている金属屋根に比べて初期費用は高価になりますが、 メンテナンス費用も考慮すると総額瓦屋根の方が安くなる場合もあります。
火力発電所から排出されるフライアッシュ(石炭灰)や、ダム建設で採掘された土砂、グラスウール、珪石排泥など様々な産業廃棄物を 瓦に配合する取り組みを行っています。
これらは廃棄物を削減だけでなく、限りある資源の採掘量削減にも繋がっています。
瓦の製造だけでなく施工を行っており、割れた廃瓦を回収しています。
産業廃棄物として処理するのではなく、細かく粉砕して砂利の代わりとなる瓦チップとして再利用しています。
瓦チップを活用したベンチの開発・製造も行っています。
写真のような大雪時には地域のお寺や神社を中心に屋根の雪下ろしのお手伝いを行っています。(有料)
年に数回、従業員総出で地域の清掃活動に参加しています。
子どもたちに地域の産業を知ってもらう為に、小学生向けの工場見学の受け入れや瓦を使った苔玉プレート作りを行っています。
歴史的な建造物を保護していく為、文化財修理技術者向けに瓦についての講習なども行っています。
工房見学イベント「RENEW」を機に、一般の工場見学も積極的に受け入れており、越前瓦を身近に感じてもらうための取組みを行っています。